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 文 月 会

ご挨拶

文月会会長 小松則夫(順天堂大学医学部教授・D56)
 

このたび吉井光信先生の後任として文月会の会長を拝命しましたD56の小松則夫と申します。この場を借りて自己紹介と会長としての抱負を述べさせていただきます。

私は昭和56年新潟大学医学部を卒業し、自治医科大学附属病院で2年間の内科研修修了後に自治医科大学血液科に入局し、病院助手、講師、助教授を経て、2004年10月に山梨大学医学部附属病院血液内科の初代教授に就任しました。教室は2008年4月に講座に昇格し、名称も医学部血液・腫瘍内科講座に変更となりました。2009年8月からは順天堂大学医学部内科学血液学講座主任教授に就任し、現在に至っております。日本血液学会の機関誌である「臨床血液」の編集長を務めています。

文月会には自治医科大学血液科の講師の時に初めて参加させていただきました。それ以来、時間の許す限り、参加させていただいております。文月会はその当時、大学の講師、病院の部長クラスになって初めて入会が認められる権威ある会で、私に文月会への参加依頼の手紙が届いた時には、なんとなく偉くなったような気分でとても嬉しかったことを憶えております。文月会は関東甲信静地区の新潟大学医学部出身者からなる学術交流会であります。発足の経緯についてはこれまでに刊行された「文月会誌」に詳しく記載されていますので、ここでは割愛させていただきますが、高木敏之元会長の時からは東京周辺の卒業生に広く呼びかけるようになり、会員数も現在では100名を超えています。1月と7月に開催される年2回の総会(1月は文月会総会と有壬会東京支部連合会総会の合同開催)では新潟大学医学部学士会(有壬会)本部からご来賓を迎え、現在の新潟大学医学部の現況に関するお話があり、続いて主に関東地区で活躍している学士会会員による特別講演、最後に懇親会での情報交換会が行われます。特別講演ではそのレベルの高さに驚き、「このような素晴らしい先輩や後輩がいるのかー」と、多くの参加者がいつも感動し、私自身も非常に刺激を受ける絶好の機会となっています。懇親会では時に同窓生との久しぶりの再会に、同窓会さながらの盛り上がりで、その後二次会、三次会へと繰り出す会員の先生方もいらっしゃいます。

このように文月会が本来の趣旨である「関東甲信静地区の新潟大学医学部出身者からなる学術交流会」としての役割を確実に果たし、会員相互の親睦を深めてきた点、会員数が増え、文月会の裾野を広げた点ではこれまでの歴代の会長の功績は非常に大きいと思います。しかし、一方で、文月会のもう一つの役割である「このような学術交流を通じて、若手の同窓生を支援する」という点では、十分に機能していないように思われます。単なる若手医師への積極的な総会参加呼びかけではなかなか若手の同窓生を支援することにはなりません。大学卒業後に関東甲信静地区に戻ることを希望している学生への情報提供や、若手医師との座談会を通じて彼らが文月会に求めるものを把握し、それを文月会の運営に積極的に反映させること、関東甲信静地区で頑張っている若手医師の発掘(表彰など)など、若手の同窓生を積極的に支援する具体的な対策を講じる必要があるのではないかと思います。これまでの歴代の会長の精神を継承しながらも「積極的に若手の同窓生を支援する」という方針を具体化するため、文月会の会員の皆様の忌憚のないご意見をお聞かせいただければと思います。

最後になりましたが、会長として文月会のさらなる飛躍を目指し、精一杯頑張ってまいります。今後とも引続きご指導、ご鞭撻の程、宜しくお願い申し上げます。(平成28年1月30日)