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 文 月 会

ごあいさつ

文月会会長 吉井光信(式場病院長・D47)
 

このたび菊池利夫先生(D49)の後任として文月会会長を拝命しました。文月会では高木敏之会長(D42)の時代より広報幹事としてホームページおよび文月会誌を担当してまいりました。着任に当たり、ご挨拶を申し上げます。

文月会は昭和53年(1978年)に発足しましたが、昭和46年から源流となる活動が始まっていました。呼びかけ人は平成22年に逝去された荻野洋一先生(聖マリアンナ医科大学名誉教授・B24)です。文月会の目的は、会員の学術交流を通じて若手の同窓生を支援し、会員相互の親睦を深め、職業的、社会的活動の発展、職位の向上を図ることにあります。

東京近郊には優れた業績をあげ、学会で高い評価を受けている母校出身者が多数おられます。若い研修生や若手医師にとって、こうした立派な指導者の許で努力を重ね、自己の能力や才能を伸ばし、次代を担う人になれることは大いなる夢であり、先輩達の希うところでもあります。そのためには東京近郊で指導的立場にある人達との交流と相互の情報交換が必要です。

このように若い有能な後輩に励ましや助言ができる組織として文月会が発足しました。7月(ふみづき)に例会をもっていたので「文月会」と名付けられました。

現在は7月に加えて1月にも例会(総会)をもっています。1月の総会は有壬会の東京6支部と合同で開催しています。7月の会場は住友化学参宮寮(東京都渋谷区)、1月の会場はアルカディア市ヶ谷(東京都千代田区)です。どちらも土曜日の夕方から総会があり、続いて特別講演(2題)があります。常に参加者の関心が高く、白熱した論議が交わされます。夜の懇親会では素晴らしい料理とドリンクがあり、歓談が続きます。詳しくは文月会ホームページ上の文月会総会の案内をご覧ください。総会および懇親会への参加は卒後2年までは無料ですので、気軽にお越しください。

文月会は永らく若手医師にとって敷居が高い存在で、例会には招かれますが会員にはなれませんでした。会を発展させるためには若手のリクルートが必要であるとの認識から、高木会長の時代に組織改革が行われ、母校出身者であれば誰でも入会できるにようになりました。文月会は若手医師にとってより身近な存在となり、若手会員も大幅に増えました。

高木会長による改革の一環として平成18年(2006年)には機関誌「文月会誌」が創刊されました。これを要として学術交流の場が更に広がり、相互理解の深みも増しました。

菊池会長の時代には文月会の活動に新たな挑戦が始まりました。新潟大学の国立大学法人化に伴い、新潟大学東京事務所がJR田町駅の近くのキャンパス・イノベーションセンター東京の611号室に設置されました。ここは首都圏における新潟大学の各種情報発信・収集、産学官連携推進などの基地であり、新潟大学首都圏同窓会のセンターでもあります。菊池会長は東京事務所を通して首都圏同窓会との交流、連携に尽力されました。

このような高木先生による組織の改革、菊池先生による交流の拡大により、文月会はその存在意義が増しました。両先生のご尽力により固められた礎に皆とともに立ち、文月会の更なる飛躍をめざし努力する所存です。今後ともよろしくお願い申し上げます。(平成23年1月22日)