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ITの風景
ラ・マンチャ通信
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  論考/提言/元外資系SEとしての視点
中島丈夫のITへの見果てぬ夢
ITの技術動向、業界動向などについて鳥瞰します。過去・現在・未来をさまよう見果てぬ夢を追います。
多分に主観的ですが、その分本音で書きたいと思っています。40年間SEというIT道(?)を歩んできた小生の引き出しには多彩な素材が眠っていますが、問題は適切に思い出せるかどうかです。かなりのスピードで呆けが進行していますので。。。
テーマや記述が行ったり来たり、くどくなるのをお許しください。
小生が特にお伝えしたいのが、お客様とともにシステム造りをするSEの観点から見たIT技術の論考、そして外資系の技術者として海外研究者/技術者との交流をベースにした多様な視点です。偉そうな態度に見えるかもしれませんが、あるいは取るに足らない論議だと思うかもしれませんが、日本のIT論議に一番欠けていた視点だと昔から危惧していました。



日本再生のブレンド戦略:
CPS-HumanとCPS-Infra の各仮説設計と優先選択・実行

2011年04月27日巻頭言より再掲


 日本の再生のためには、全国民が結集できるグランド・デザイン、すなわちアーキテクチャが必須です。
アーキテクチャは利害関係者の異論反論が噴出して、多様性の極みに落ちいり、さらに政治的な混迷を深める可能性が大きく、21世紀の青写真を描くのが大変困難になるでしょう。
今までだと、この混迷を抑えるのに利権者をとろかし談合させ、バランスを取って前進できるリダーを求めていました。
この結果が、政治・官界・業界の金権体質を生み、日本の長期低迷化の原因になったのだと思います。
 
 今回は、徳川安定低成長時代のバランス戦略を止め、多彩な軍団や断捨離で攻めに徹した、織田信長的ブレンド戦略で、この日本の危機を突破しましょう。
外積効果を目指す異種混交のブレンド戦略です。
 
ブレンド戦略では、衝突する利害をも想定した上で、攻めと守りの多様な戦略の仮説を設計、殴り合いのフォーカス・断捨離を経て選択・実行となります。

今回は、守りの諸施策もブレンドとして設計し、一方でITの新指向CPSで未来技術のブレンドを志しましょう。今回はITの技術が主役であるべきです。
特に今回の災害には、30%電力削減を補い、さらにイノベーションを生む、スマート・シティ、スマート・グリッドを代表するCPS-Infraと、被災者の数年に渡る心や身体的なケアを抜本的支援するCPS-Humanが大きな効果を発揮できるものと期待できます。
個別の技術はすでに見えているわけですから、日本技術人の総力を挙げて、先ず早急に仮説設計をスタートすべきだと考えます。緊急事態です。












ステークホルダー間の二律背反的な対立が混迷を深める
恣意的なバランスを取ることによって矮小化することが多い
 
 仏心と鬼心のバランスを取ることはできない.ブレンドする