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R-0024 ユーザー主導アーキテクチャ: Smarter NFRの実現 -2-
   2010年10月08日 中島丈夫 投稿 
            

「ユーザー主導アーキテクチャ: Smarter NFRの実現 -1-」で、ユーザー主導アーキテクチャ構想の主要な目的の一つ、
Smarter NFR について述べました。
そこでは、メーカー提供のクラウド・プラットフォームのNFR充足に満足できずクラウド化を諦めてしまうケースや、逆に当該クラウドにロックインされてしまう危険性を簡単に述べました。
これらの障害を乗り越え、クラウド本来の柔軟性のメリットを十分に享受するために、Smarter NFR を提唱しました。
そのために、既存のクラウド・プラットフォームで準備されているNFR (NFR-Infrastructure)、ユーザー側アプリケーションと密接不可分なNFR (NFR- Application)、そして、NFR-IとNFR-Aのギャップを埋める、準システム・サービスとしてVAC実装のNFR (NFR-Value add) の三種類に腑分けする考え方をサンプルとして示しました。
特にNFR-Vを括りだすことによって、クラウド環境での制約と自由度のプロス・コンスを最大限絞り出すことができると示しました。
NFR-AをeVA (enterprise class Virtual Appliance)に、NFR-V をVAC (Value Add Capability appliance)に実装する自由度は、ユーザー自身やSIer、ベンチャー企業などの英知を、ハイブリッド・クラウドを含む、広くクラウド環境に導入することが出来るようになると考えています。

 上図はこのNFR腑分けの構造を、ユーザー主導アーキテクチャとメーカー提供クラウド・アーキテクチャの位置づけで示しました。
メーカー提供クラウド・プラットフォームの製品は多様性に富むと考えますが、そのアーキテクチャはDMTFの標準化を通じて、少なくともインターフェースに関する形式は一般解に近いものになると考えています。
また、多様なNFRをテンプレート化して上手にクラウド・サービスを構築するSmarter NFRの考え方は、ユーザー要求として当たり前のことであり、普遍性を持つユーザー主導アーキテクチャ構築は可能だと考えています。
これは現在IPAから参照可能な非機能要求グレードで問題となった(らしい)、NFRの、無構造なプラットフォームでの抽象化の困難さとは一線を画す論議だと考えています。
NFR論に構造を与えるために、無節操なサーバー環境を脱皮し、最大限メーカー提供プライベート・クラウドを利活用しようという考え方です